今年の管球アンプ趣味では何と言ってもPX25シングルアンプを完成させたことが大きい。部品集めから2年以上かかってしまった。新居に越してから初めてゼロから作成したアンプである。作業環境が以前とは幾分異なるので、作業スペースの確保や道具集めで手間取ってしまった。一年前の正月休みにシャシー加工を行う予定が、暫く使っていなかったボール盤のベルト不良で暫く延期。ホームセンターに行っても置いてないのでモノタロウで購入してみたものの、今一つ滑りが大きくてパワーが出ない。代わりに油圧パンチを買う等、自分の年齢的な体力低下に合わせた道具揃えも行ったのだが、ようやくひととおりの工程を終え工作を行う環境も整った。
なおPX25sの特徴は、
・似通った性能のWE300Bを使ったシングルアンプに比べ、落ち着いたバランスである。渋い、と言ってもいいくらい。一方の300Bは独特の張りがあってジャズなどに向いていると思うが。
・シングルアンプとしては出力が大きくとれるほうである。一応フルオーケストラでも聴けるので実用的だ。
・音量が大きくなると、やや混濁し高域の破綻と分離の悪さが生じる。この点はシング
ルアンプの難しいところだ。
・出力トランスを奮発したので、この性能は球によるものかトランスによるものなのか疑問。
製作環境も整ったので引き続き来年もがんばります!