カラーウルトロン50mmF1.8
GWの都内、どこへ行っても賑わっており、外国人で一杯である。今日は私も休みなので、久しぶりに銀座のレモン社を覗き旧フォクトレンダー(ローライ傘下時代)のカラーウルトロン50mmという交換レンズを買う。このレンズはVSL3Eという一眼レフボディーとともに学生の頃に愛用していたものだ。引っ越しに伴って急いでコレクション類を片づけなければならなくなり、亡くなった父のコレクションとともにライカとツァイス(ヤシカコンタックス=ヤシコン、ハッセルブラッド、ローライ二眼レフ、コンタレックス)以外の殆どを銀座の中古屋と近くのハードオフに売り飛ばしてしまった。その頃、フルサイズのミラーレス一眼にマウントアダプターを付けてライカとヤシコンは使用していたのだが、精度の高い国産の宮本製作所(RAYQUAL)から出しているマウントアダプターくらいしか知らずにいて、まさかボディー側で制御するコンタックスGとかコンタレックス、レンジファインダーコンタックスまで(ちゃちな中国製ばかりだけれど)機械的に対応したアダプターがあるなどという事を知らなかったため、処分しなく良いものまで慌てて手放してしまったのである。レンズだけは残しておけば良かった、と後悔したものだ。今日は程度の良いものが比較的安価で売っていた(いまどきローライマウントの一眼レンズを使う人も居ないでしょう)ので、ローライQBMマウントアダプターと併せて買い、早速近くの東京駅を散策した。
東京駅付近散策
KITTEの中にある「旧東京中央郵便局長室」では椅子の背もたれに開放でピントを合わせてみたが、焦点の合った所と背後のボケの感じもなかなかのようだ。
同じくKITTEの2階・3階にある「インターメディアテク」という東大のコレクションの一部を展示した施設を覗くと、無料・撮影OKという今どき珍しく有り難い事になっているので、グルグルめぐって撮影させてもらった(注:ミイラは人権問題からなのか、撮影厳禁)。
このカラーウルトロンってローライシンガポール工場製なので、低く評価されてきたけれど、あるサイトによるとヤシコンレンズと同様、あのツァイスのグラッツェル博士による設計らしいのである。しかも、ヤシコンのプラナー50mmF1.7とは異なる前群を貼り合わせていない6群7枚の贅沢な構成となっているそうだ。