なべさんの真空管オーディオ

自作真空管アンプを中心としたオーディオのブログ

無線と実験誌が季刊になるそうだ

少し前の話であるが、MJ無線と実験12月号を一年ぶりに買ったら、次号から季刊誌になると巻末の方にお知らせが書いてあった。やっぱりかぁ、という感じである。今年の春ごろには、レコ芸の休刊の話もあったけれど、創刊100年を来年に控えるMJもいずれは休刊に追い込まれるのではと心配する。以前のブログ記事では同誌の読者層に触れたが、若い人に買われていないようなのが気になっていた。

そういえば、ラジオデパートの3F、「シオヤ電機商会」さんも、ご高齢によるものらしく今夏に店を閉めてしまっていた。その前には「瀬田無線」さんも・・・。

電器街としてのアキバの衰退とともに今後のことが心配である。

 

おなじくMJ誌にはMQAのことが書かれていた。やはり春に噂どおり経営破綻したそうなのであるが、カナダのレンブルックという会社に買収された、とある。

多摩動物公園

昨日は多摩動物園にEOSを持っておサルさんを撮りに行った。

数年前まで多摩動物園の近く(歩いて行ける距離)に住んでおり、動物園写真の為にキャノンのEF70-300mmISⅡUSMを買ったようなものであったが、そこから離れたところに引っ越した(引っ越しに伴い、オーディオルームを確保し防音工事を専門業者にお願いして行った次第である)ため、暫くこのレンズをまともに使う機会が無かった。

オランウータン

オランウータンのスカイウォークがお目当てであったけれど、塔の上で居眠りしているようで、暫くカメラを構えて粘ったのだが、この日の午前はとうとうロープを割る姿を撮ることが出来なかった。昼過ぎ、三連休による人出も多くなり出したころ、こちらは動物園を後にすることとした。

昼過ぎに早めの帰宅

 

PX25シングルアンプ完成

部品集めからカウントすると2年以上かかったアンプ、ようやく完成した。

普段ならここで各種特性を測るところであるが、球が中古で年老いているので、無理はせずにヒアリング上、問題なさそうならこのままにしておく。負帰還もカソードNFのみなので、発振等の高域安定性にも懸念はないだろう。

PX25シングルアンプ

回路は那須好男氏製作によるものであるが電源部等を少々アレンジしており、ドライバー管にMH4(購入したサンエイ電機によるとテレフンケン製らしい)整流管はGZ33と、全て欧州製で統一。出力トランスはISOのFC-30-3.5SⅡ。電源トランスは同じくISOのMS3716なのだがMH4用の4Vヒーター巻き線が足りなく補助トランスをシャシー内に隠している。このためこのトランスが収まる既成穴なしシャシーを選ぶこととなり、上に載る部品に比して幾分大きくなってしまった。

なお、PX25には薄っすらと製造年が書いてあり、片方の球には1961とある。私、なべさんと同い年だ。

 

本日は三鷹にある「音楽聴処Groove」さん宅を訪問した。興味のある方はホームページから探してみて!

PX25 カップリングコンデンサの比較

これまで製作時に何となく他の部品と一緒に購入していたカップリングコンデンサ、アキバに買い物に行くときには下調べしてから一応購入するモノを決めておくが、お店で見かけて衝動買いすることも多かった。毎回半田付けして仕上げてしまうので、後から交換したり、比較してみたことは無いが、今回のPX25では千石電商で偶然目に付いたブレッドボード用なのか?ジャンプワイヤーというパーツをソケットとして使い、コンデンサを差換えて比較してみることにした。と言ってもあまり太いリード線は入りそうもないので、今回の製作用にあらかじめ買っておいたASC(アメリカン指月の事らしい)と30年前に作ったアンプから取り外した西ドイツEROとを使用した。EROは20~30年前に生産中止となったものであり、暫くは在庫限りとしてアキバに出回っていた。しかし最近はもうアキバ界隈で新品は見かけなくなった。どうしても欲しければヤフオクだろうか。

EROコンデンサとジャンプワイヤー(リード線はこの後ビニルテープで養生する)

試聴はさっと切り替えるわけにもいかないので、先週聴いたASCの音と今日のEROを比較することになった。音の記憶とコンディション次第でもあるので、いい加減であるが印象は、

・ASC 大人しめで、かつ帯域に凹凸がある。本機との相性は良くないようだ。

・ERO ポップス系、粋のよいジャズに合いそう。メリハリが有りすぎの感だが、これくらいでも良いか。

と、いう事で、本機はEROを繋ぐことにした。なお、このコンデンサはラインの回路に使用していたので高圧を掛けていないため少々古いが問題ないと考えられる。そして、他の仮止めしていた部品をきちんと半田付けし直して結束バンドで線を纏め、裏蓋も閉めて本日PX25アンプは完成に至った。

PX25配線終える

いちおう配線が終わり簡単にチェックも済ませ、スライダックでゆっくりと電圧を上げてみてもトラブルは無い。そこでテスト用のスピーカー(100均で買ったもので中身が16Ωか32Ωのユニットだったのでアキバのジャンク屋さんで8オームのものを買ってきて交換、ピンジャックもスピーカーコードに交換している)とメモリープレーヤーを繋いで音出ししてみたところ、ちゃんと音も出るのでひとまずOKと判断。

配線を終えたところ

但し直流点火した出力管のフィラメント電圧が1割も低いので、電解コンデンサの容量不足とフィルタ抵抗(わずか0.1Ωと0.2Ω)が大きすぎたようだ。週末にアキバに行って部品を買い電圧調整しようと思う。

プラナー揃い踏み

今日は銀座松屋で「世界の中古カメラ市」を見てきたのに因んで、アンプとは関係ないレンズの話。今年の初め、ヤフオクヤシカコンタックスヤシコン)のプラナー50mm/F1.7を入手した。オリジナルのメタルフードが付いていたのでお得だと思った。レンズよりも付属品の方が入手しづらいものだし、50mm/F1.4はよく見かけるけれど、案外F1.7の方が中古市場に出回らないようである。これでヤシコンプラナーはF1.2の記念特別モデルとベローズ用レンズを除き、レギュラーのプラナーは全部集まった。以下、独断と偏見によるレンズの評価(銘柄は全てプラナーなので名前は省略、★評価は5が満点)。

手前左から50/1.7、50/1.4、85/1.4、60/2.8マクロ、100/2、135/2、100/2.8マクロ

・50mm/F1.4

実用的解像度、発色、トーン再現性、どれをとっても優秀。ソニーに取り付けて撮影してみると、近距離でも収差は補正されており、見事な再現性である。

ブランド力・希少性:★★

描写性:★★★★★

個性的・クセ玉:★★

お勧め:★★★★★

・50mm/F1.7

一部にプラを使いコストダウンを図ったせいか、廉価版=イマイチと思われるがF1.4と同じ6群7枚と手抜きなし。半絞り暗い分、F1.4より優等生。

ブランド力・希少性:★★

描写性:★★★★★

個性的・クセ玉:★★

お勧め:★★★★★

・60mm/F2.8 マクロ

うちにあるのは日本製。当初は西ドイツ製でS-Planar(Sはspecial purposeの略らしい)となっていた。等倍マクロで、シャープで質感の再現に優れる。少し長い焦点距離なのも標準マクロとして使いやすい。

ブランド力・希少性:★★★★

描写性:★★★★★

個性的・クセ玉:★★

お勧め:★★★★

・85mm/F1.4

説明不要、ヤシコンを代表する人気レンズ。しかし、無限で設計されているらしく開放付近でボートレート距離の撮影ではボヤボヤした描写、コントラストも低下する。ピンの山も掴みづらい。中古市場にいっぱい出回っていることから、上手く使いこなせずに売却しちゃった人も多いのだろう。モデル撮影には1~1.5段絞るのをお勧めする。モデルが身に着けたアクセサリーのハイライトに纏わりつくトロンとした滲みが何とも言えない。

ブランド力・希少性:★★

描写性:★★★★

個性的・クセ玉:★★★★★

お勧め:★★★

・100mm/F2

後発のレンズとみえて、とてもシャープな描写である。100mm位が最も明るくて解像力の高いレンズが設計しやすいのではないかと思う。逆に優等生過ぎてオールドレンズらしさを求める人には向かない。パープルフリンチを気にしなければ現行デジカメレンズに比して遜色なし。途中で発売中止になったこともあり中古市場では、あまり見かけない。

ブランド力・希少性:★★★★★

描写性:★★★★★

個性的・クセ玉:★

お勧め:★★★★★

・100mm/F2.8 マクロ

これも等倍マクロであり、後発の設計のせいか100mm/F2と同じく、しっかりして曖昧さの無い優れた描写であるが、なぜか中古市場で安く多く出回っている。ポートレートやヌード撮影会で随分使用したが、カリカリのマクロではなくプラナーらしい滑らかで美しい描写である。

ブランド力・希少性:★★

描写性:★★★★

個性的・クセ玉:★★

お勧め:★★★

・135mm/F2

ヤシコンの発売当初からあるレンズで、85mm/F1.4と同じ傾向の描写である。でも焦点距離が長いのでピンとの山は掴みやすいし、少し絞れば十分な描写となる。ボケが大きい分だけピンとの合焦点が引き立ってキレが良く感じられる。注意点は、レンズか厚いせいか逆光になるとゴーストが発生してコントラストが低下してしまう。あまりに高価だったせいか、途中で発売中止になり、その後は記念モデルとして限定販売された。ツァイスとしては力の入る自慢の1本であったのだと思う。

ブランド力・希少性:★★★★★

描写性:★★★★

個性的・クセ玉:★★★★

お勧め:★★★★★

PX25ヒーター配線

今月中旬から配線を始め、ヒーター配線が終わった。回路は凄く簡単なのであるが、直流点火しているのと、(これから半田付けを行うのだが)セメント抵抗が多く、電線も太いので結構ごちゃごちゃしてきた。