なべさんの真空管オーディオ

自作真空管アンプを中心としたオーディオのブログ

電源のはなし

オーディオを楽しんでいる皆さんは自宅の電源の質についてどのように感じておられるだろうか。

我が家は10年ほど前に開発された小規模の建売住宅のひとつで、電気は表の街道から分岐して引き込んだ高圧線から一個の柱上トランスを通して降圧され、およそ8戸の家に給電されている。ちょっと電源環境としては心もとないと当初から感じていてはいたけれど、出水電気のマイ柱上トランスを導入する勇気もなく、現状ではアイソテックのTITAN ONE等、幾つかの対策を使って何とか満足する状態になっている。



以前、ある自作オーディオのQ&Aサイトで「太陽光発電を使っている方で、音質に与える影響は如何なものでしょうか」といった質問をしたことがある。太陽光を使っているマニアからは、残念ながら回答が得られなかったが、電気電子の知識のある方から幾つかコメントが寄せられた。

しかしコメントはすべて電源波形の歪率の規定が何パーセントであり、それを上回ることは無いとか、工学的な見解ばかりで音質に関することは皆無であった。自作の方々は、その方面の知識は豊富なのは当然であるものの、音質の捉え方をどう感じているのであろうかと疑問に思ったものである。そもそも多くの自作サイトを見ても信頼できそうな音質のシステムと試聴環境を持っている方は少ないのではないか。

またスマートメーターの通信方法は、引き込み線を使って行われているとのことだが、確かに調べてみると電源には高周波が盛大に重畳している。これは柱上トランスを共用する近隣からのノイズだけでなく、メーターの影響もあるのだろうと懐疑的になっている。

太陽光の話に戻るが、インバーターによる発電の音質に与える影響はどのようなものなのだろうか。或いはその場で発電された電気は柱上トランスからくる電気よりクリーンなのだろうか。でも、瞬間的な電力供給が弱くなり、力強さに問題が生じるのではないのだろうか。

東京都では住宅メーカー側に太陽光発電の設置を義務化させようとしていることが話題となっている。しかしオーディオへの影響についてまでは議論されないだろう。

今のところ、マニアとしては安部元総理の国葬反対でデモを行うくらいなら、この義務化についても反対のデモ行進を行ってもらいたい。